2023年02月10日

2023年 第5週
(令和5年1月30日~令和5年2月5日)

【今週の注目疾患】
■インフルエンザ
 2023 年第 5 週の県全体のインフルエンザ定点当たり報告数は、前週(2023 年第 4 週)の 7.49(人)から増加して 10.45(人)となり、国が定める注意報基準値 10.0(人)を超えた。
注意報基準値を超えるのは、2019/2020 シーズン以来、3 シーズンぶりである。
2018/2019 シーズンから 2022/2023 シーズンまでの過去 5 シーズンのうち、特に患者報告数が多かったのは 2018/2019シーズンであり、2019 年第 2 週時点で定点当たり報告数 41.12(人)となり、国が定める警報基準値(定点当たり報告数 30.0(人))を上回る流行となった。
新型コロナウイルス感染症の国内流行が始まった 2020/2021 シーズン、2021/2022 シーズンは流行開始の目安とする 1.0(人)を超えなかった。

 保健所管内別では松戸 18.65(人)、船橋市 17.47(人)、習志野 14.50(人)が多く、そのほか印旛、長生、君津で 10.0(人)をこえた。

 2023 年第 5 週に報告のあった 2216 例のうち、A 型 1895 例(85.5%)、B 型 18 例(0.8%)、A型と B 型両方陽性 3 例(0.1%)、型非鑑別キットで陽性 127 例(5.7%)、検査未実施(検査実施未確認例含む)173 例(7.8%)であり、A 型が多く検出されていた。

 2022/2023 シーズンの基幹定点医療機関を対象としたインフルエンザ入院サーベイランスによる入院患者総数は 2022 年第 52 週までは 0~2 人で推移していたが、2023 年第 1 週以降は 3~8人で推移しており増加傾向がみられている。

 2023 年第 4 週時点で全国の定点当たり報告数は 10.36(人)であり、注意報基準値を超えていた。
近隣都県の定点当たり報告数は、埼玉県 7.05(人)、東京都 9.15(人)、神奈川県 9.88(人)であった。

 注意報レベルは、今後 4 週以内に大きな流行が発生する可能性が高い、もしくは流行が継続していると疑われることを指すことから、引き続きインフルエンザの予防対策を徹底していただきたい。

・基本的な感染対策
1 外出後の手洗い
2 適度な湿度の保持
3 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
4 人混みや繁華街への外出を控える
5 室内ではこまめに換気する
6 咳エチケット

千葉県:インフルエンザから身を守ろう
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【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和5(2023)年2月8日更新)