2017年02月16日

今週の注目疾患   平成29年・6週(2月6日~2月12日)

~インフルエンザ~
2017 年 6 週の県全体の定点当たり報告数は、5 週の 45.27 から減少し 31.85 となった。
2 週連続で減少したものの報告数が多い状態が続いており、今後も流行状況に注意が必要である。
保健所別の定点当たり報告数は、16 保健所全ての保健所管内で減少し、君津(46.69)、松戸(46.16)、印旛(41.67)、船橋市(35.24)、習志野(32.50)で多い。
2017 年 6 週の年齢群別報告割合は、5~9 歳 28.1%、10~14 歳 18.6%、0~4 歳 17.3%が多く、2016/17 シーズン全体では、5~9 歳 24.6%、10~14 歳 18.8%、0~4 歳 15.5%が多かった。
2017 年 6 週の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果の報告は、6,650 例中 A 型 6,261 例(94.2%)、B 型 361 例(5.4%)、A and B 型 8 例(0.1%)、A or B 型 20 例(0.3%)であった。
A 型の報告数及び B 型の報告数は、両者とも前週から減少した。
2016/17 シーズン合計では、47,903 例中 A 型 46,138 例(96.3%)、B 型 1,551 例(3.2%)、A and B 型 33 例(0.1%)、A or B 型181 例(0.4%)となった。

~マイコプラズマ肺炎~
2017年6週の県全体の定点当たり報告数は、5週の0.33から増加し0.67となった。
2016年に報告数の増加があったが、2017年に入ってからも継続的に報告されており、今後の発生動向に注意が必要である。2011年~2017年6週に報告された1,452例の発生状況をまとめた。
性別は、男性733例(50.5%)、女性719例(49.5%)であった。
年齢群別では、5~9歳593例(40.8%)、5歳未満410例(28.2%)、10~14歳310例(21.3%)が多い。
検査方法として報告されたのは、抗体検出1,168例(80.4%)、核酸検出(PCR・LAMP等)171例(11.8%)、抗原検出97例(6.7%)、記載なし11例(0.8%)、その他3例(0.2%)、電顕1例(0.1%)、塗抹検鏡1例(0.1%)であった。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成29年2月15日更新)